
ターゲット設定に関する盲点
こんにちは。デザイナーの北林です。
私はいつも、デザインの制作に入る前に必ずヒアリングに時間をかけています。
ヒアリングでは、主に
●なぜチラシを作りたいのか?
●チラシを配布して、どんな結果を得たい?
●あなたの商品やサービスを欲しいお客様は、どんな問題や欲求を抱えている?
●あなたの商品やサービスを利用することで、どんな変化がおこる?
●その変化によって喜ぶ人は、どんな人?
●競合はどんな打ち出し方をしている?
などなど、いろんなことを伺っています。
この部分でご相談内容の本質が見えてくることもあるので、チラシではないご提案をする場合もあります。
先日、チラシ制作のご依頼がありその中で
ターゲット設定について改めて気づくことがあったので、シェアしますね。
そのお客様は子育てに関するコーチングのお仕事をされている女性で
「こんなイメージも参考にしてほしい」と、他社のチラシをご持参いただきました。
そのチラシのターゲットは明らかに女性とわかるもので
ピンクベースの、やわらかい書体のデザインです。
そこで、顧客についてヒアリングをする中で、今までの実績を伺っていると
稀に男性のお客様もいらっしゃる様子。
そして、その男性のお客様の声も、ちゃんと取れているんですね。
ですが、彼女にとっては女性しかターゲットにならないと思い込んでいて
男性のお客様に関しては、あまり重きを置いていなかったのです。
そしてサービスの内容や競合について深掘りしていくと
男性のお客様がいるという事実は、すごく強みになることがわかったのです。
サバサバした性格の彼女にとっては、男性のお客様は対応しやすく
むしろ自然にできすぎていて重要視していなかったのです。
この時点で、チラシのイメージはもちろん
彼女の今後のターゲットやビジョンも、方向転換することに。
おのずとサービスのネーミングも変わってきます。
彼女からは
「当たり前のように自然にできていることが強みになるということに、全然気がつかなかった。
これからやるべきことが見えてきて、他社とも差別化できるし
なんだかこれからがワクワクしますね。」
そんな言葉をいただきました。
皆さんも思い当たることはありませんか?当たり前すぎて、自然にできていること。
例えば
●お客様とのコミュニケーションが好きで、頻繁にSNSでのやり取りができる
●細かい部分に気がつきやすいので、時間はかかっても良質なサービスができている
●お年寄りと話しているのが楽しい、お年寄りから好かれる
●人に面白がってもらえるアイデアが、次々と浮かぶ
などなど・・・
ご自身が無理なくできること、好きなこと、楽しんでできること
人から言われる長所など一度ノートに洗い出してみてください。
「当たり前すぎて、自然にできていること」を、客観的に強みとして置き換えることで
さらなる前進や、障壁となっていた事が突破できるかもしれません。